リバースエンジニアリングの役割メインビジュアル

実物の部品から図面を作成

まだあまり知られていない!?リバースエンジニアリング
工業の世界では一般的に聞きなれない、あまり知られていない技術がたくさん存在します。例えば「摩擦圧接」という技術をご存知ですか?金属や樹脂などを高速で擦り合わせることで生まれる摩擦熱を利用して接合面を軟らかくし、さらに圧力をかけてくっつける、という技術です。一般的に行われている溶接よりもエコで自然にやさしい接合技術なんだとか。それと同様に、一般的にはまだあまり知られていない、でも業界では大注目の技術が「リバースエンジニアリング」です。横文字を聞いただけで敬遠してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、製造系企業のビジネスマンであればおさえておきたいワードです。リバースエンジニアリングで使われるのが3Dプリンターで、現代の製品開発では良く使われています。対象物を3Dスキャンして3Dデータ化。さらには3Dプリント出力サービスまで一貫してリバースエンジニアリングをサポートする会社もあります。ぜひこのサイトで覚えておいて「そうそう、リバースエンジニアリングって知ってる?」と話のネタにしてください。

リバースエンジニアリングの図面
  • 中国製セラミックベアリングの輸入販売
    高品質のセラミック・ステンレス製ベアリングや
    ステンレスピローブロックを輸入販売。
    オンラインショップもございます。
    株式会社 吉野
    https://www.chy-yoshino.co.jp/

リバースエンジニアリングとは

まずはリバースエンジニアとはなんなのか、基本的な情報を知ることから始めましょう。
リバースという単語の意味は「逆」です。通常、ある部品を製作する場合は、図面を作成し、その図面にのっとって部品を完成させます。 リバースエンジニアリングとは、その「逆」で、現物の部品から構造を分析して、図面を作成する方法のことです。まさに逆再生のような工程です。 このリバースエンジニアリングを行うことの意義は、新商品の開発などで、図面を一から作成するより、現存するパーツからその構造・技術などを知り、それらを踏まえたうえで よりよい商品開発をすることが可能であるということです。
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自動車の部品
  • 摩擦圧接なら光工業
    http://www.hikari-kk.jp/
    素材を選ばない摩擦圧接加工で商品開発をサポートします。
    お問合せ:0566-21-3344
    ※受付時間:平日9時~17時

純正部品でなくても

自動車の部品や、工場で使われる機械などの部品を、メーカー純正品で取り寄せるとなると、割高な値段設定で購入することになります。 そこで、ジェネリックです。みなさんはジェネリックという言葉をご存知でしょうか。「ジェネリック医薬品」なら、CMでも流れているので知っているかもしれませんね。 もともと開発したメーカーの特許が切れたあと、他のメーカーが製造するものを「ジェネリック商品」といい、先述のジェネリック医薬品や、ジェネリック家具などがあります。 メーカー純正品よりも割安な価格で購入することができるので、ジェネリック商品を希望する消費者もたくさんいます。 リバースエンジニアリングで元々のメーカーが製作した部品を再現させることができます。
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パワーアップ

リバースエンジニアリングを行う意義として、そもそも他社製品の調査をすることにあったんですが、その部品の仕組み・構造を知ることで、よりよい製品開発の礎となることができます。 単純にスペアパーツを製作するためにリバースエンジニアリングを活用するだけでなく、現在の商品よりも性能や耐久性の面でよりパワーアップさせるよう改良するために リバースエンジニアリングは注目されているのです。
そういった意味においても、今後、日本の製造業におけるリバースエンジニアリングの需要はますます高まっていくと思いますし、リバースエンジニアリングの技術を持つことが、 その企業にとって大きなアドバンテージになるとも考えられています。


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部品の写真
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パーツの再生

リバースエンジニアリングの技術を用いることによって、今まで不可能と思われていたことが可能になった事例があります。
それが部品の再生です。すでに生産中止になっていたり廃盤なって手に入らないパーツも、リバースエンジニアリングの技術を使えば、よみがえらせることができるんです。 もちろん、その商品や部品が現存していることが必須条件ですが、この再生が実現できると、長年使ってきた商品の、あるパーツだけ取り換えれば、まだまだ全然使用できる、 でも、商品自体は廃盤となっていてパーツの在庫がない、というような場合に、リバースエンジニアで部品の図面をおこすことで、そのパーツを再生できるのです。 このように、リバースエンジニアリングは、まだまだその用途に無限の可能性を秘めています。
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